【コロナ治療でも活躍】今注目のポータブルエコーのおすすめは?

更新日:2022年04月19日

医療現場において画像検査は大きな役割を果たしています。中でも放射線を使わないエコー(超音波)による検査は、痛みもなく低侵襲で安全な検査として知られています。リアルタイムで迅速な診断を行えるエコーですが、機器が大きくまた高価である点がネックとなっていました。

そんなエコーのデメリットを解消する小型で軽量、なおかつ低価格なポータブルエコーが注目されています。従来のエコーの利点を持ちながら、持ち運びが可能なポータブルエコーのおすすめ機種をご紹介します。

患者負担の少ないエコー診断は医療現場の必須アイテム

超音波検査(エコー検査)とは、超音波を発するプローブ(探触子)を患者の体に当てて行う検査です。プローブから出た超音波は、体内で臓器に当たって跳ね返ります。跳ね返った反射波を解析・画像化して診断に役立てます。放射線は用いないため、レントゲンやCT検査のように放射線被ばくはありません。

また体内に機器を挿入する検査ではないため痛みもなく、患者が安心して受けられるのも利点の1つです。心臓・肝臓・膵臓・腎臓等の臓器や血管のエコー、胎児の状態などをリアルタイムで観察できる優れた特徴も持っています。多方向から観察でき、患部を広範囲に観察することも可能です。このように多くのメリットを有するエコー診断は、今や医療現場で欠かせない検査法となっています。

ポータブルエコー急成長の理由は多数のメリット!

質の高い診断を可能にするエコー診断ですが、本体装置が大きく重いため、持ち運びには難がありました。あらかじめ検査室など定位置を決めなければならず、検査のために患者が移動する必要があります。精密機器であるため、価格も数千万円~と高額なのも悩ましいところです。

従来のエコーのデメリットを解消する存在として登場したのがポータブルエコーです。持ち運べる小型サイズのエコーのことで、往診や在宅医療のニーズが高まる中、需要が伸び続けています。今後も活躍の場を広げていくと予想されるポータブルエコー。急成長の理由を詳しく見ていきましょう。

患者の移動が不要でコロナ診療でも注目

新型コロナの感染拡大により、医療現場はこれまでと異なる対応を求められました。感染の疑いのある患者は隔離室などに集約させなければならず、これまでと同じ診察を行うのが難しくなったためです。ポータブルエコーを活用すれば、患者を移動せずに検査が可能になります。

また、超音波診断装置を設置していなかった小さなクリニックでも、ポータブルエコーで肺炎検査ができるようになりました。いち早く重篤な症状の発見ができるのはもちろん、医師が患者の病室に出向くため、患者負担を和らげることにもつながります。小型で持ち運びにも適しているポータブルエコーであれば在宅医療でも利用できます。コロナ感染対策により、一気に活躍の場が広がりました。

狭いスペースでも利用できる

エコー検査に必要な超音波診断装置は大型で重量もあり、スペースを要する据置きタイプでした。ポケットサイズのポータブルエコーは持ち運びも簡単で、場所を選ばす使用できます。超音波診断装置の場所を空ける必要はなく、狭い診察室や訪問診療先など気軽に持って行くことが可能になったのです。

救急時などとっさの判断が必要な場面でも活用でき、迅速な診断や処置を行えるのも大きな利点です。従来型の超音波診断装置からポータブルエコーに買い換えれば、その分が空きスペースになるわけです。小さなクリニックを広く有効に利用できるようになります

進む小型化と価格低下の一方で機能は向上

据置き型の超音波診断装置は、質の高い画像診断ができる反面、導入には数千万円が必要でした。一方、ポータブルエコーは100万円程度で導入が可能です。技術の進歩が進み、ポータブルエコーでも十分な画質・広視野を実現しています。低価格ながら、据置き型と比較しても遜色ない診断が行えるまでに進化を遂げたのです

健康診断や疾病の診断だけでなく、肺炎などの診断ができるようになったのもポータブルエコーの精度向上によるものです。ポータブルエコーであれば、消毒も簡易に行えるため、コロナ禍でのニーズが伸び続けています。

ワイヤレスで操作しやすく、スマホ・タブレットでも画像が見られる

ポータブルエコーはコードがないため、高い操作性を誇ります。専用画面が不要でスマートフォンでもタブレット画像を確認できる機種も登場しています。機種によっては画像共有も簡単にできるため、ドクター同士の情報交換も簡易に行えます

セキュリティには配慮しつつ、スムーズは診診連携・病診連携へとつなげられます。操作性を重視する現場ではスマートフォンを使い、より詳細を確認する場合は大きなタブレットを用いるなどモニタサイズ毎に使い分けできるのもポータブルエコーならではのメリットです。

おすすめのポータブルエコーの比較

製品名 iViz air コンベックス ポケットエコーmiruco Vscan Extend R2 ポータサウンド SONON
メーカー 富士フイルム 日本シグマックス GEヘルスケア テルモ(上田日本無線製) アイソン
価格(税抜) 977,200円 198,000~446,000円 980,000円 1,100,000円 1,180,000円~
重量
プローブ+本体
345g 420~460g 441g 168g(プローブのみ)ディスプレイはiPadminiを使用 390g
連続動作可能時間 3時間以上 3時間 60分 最大3時間 3時間
起動時間 20秒 5秒 5~7秒 20秒 電源ボタン約2秒押し、スマホ又はタブレットアプリを連動
ワイヤレス機能
備考 故障補償など3年のサポートプラン付き プローブはコンベックス(深部向き)とリニア(浅部向き)の2タイプ 3年間保証
ワイヤレス、デバイスフリーのVscan Airもあり
上記はiPadfMini付き価格 プローブはコンベックス(深部向き)とリニア(浅部向き)の2タイプ

従来型のエコー装置は、多くのメリットを持ちながら、重量で大型かつ高額なため使い勝手に難がありました。小型で軽量、従来型エコーよりもリーズナブルで使いやすいポータブルエコーは年々進化し、アップデートを続けています。メーカーや機種別に動作時間や使い勝手などの特徴を比較してご紹介します。

iViz air(富士フィルム)

iViz air(富士フイルム)

国内の医療機器分野で大きなシェアを誇る富士フイルムのポータブルエコー「iViz air コンベックス」。ワイヤレスで使い勝手がよく、バッテリーの持ち時間も3時間と長いため、聴診器のように使えるのが強みです。ポケッタブルでありながら、高画質・広視野なのも特徴。

X線画像で培った独自の画像処理技術を応用し、超音波画像特有のスペックルノイズを低減しているため組織の境界や性状まで細部をクリアに描出できます。AI技術を活用したアシスト機能も搭載し、的確な診断につなげる優れたポータブルエコーです。

ポケットエコーmiruco(日本シグマックス)

ポケットエコーmiruco(日本シグマックス)

「エコーをもっと身近なものに」をコンセプトに開発されたポケットエコーmiruco(ミルコ)は、運動器領域を中心とした医療をサポートする日本シグマックスの製品です。2点間距離計測やBモード(グレースケール)画像抽出など機能を絞り込むことで、エコーでありながら低コストでの導入を可能にしています。

深部用の3.5MHzコンベックスプローブと浅部用の10MHzリニアプローブの2種類を用途に合わせて使い分けができるのもメリット。片手で持てる上、画像が見やすいタブレットを使用しており操作もシンプル。通信を使った情報・画像の共有も簡単に行えます。

Vscan Extend R2 (GEヘルスケア)

Vscan Extend R2 (GEヘルスケア)

グローバル展開する画像診断機器メーカーであるGEヘルスケアも、ポータブルエコーを発売しています。深部臓器まで描出できる「フェーズドアレイ電子セクタ」と表在臓器もしっかりと描出する「高周波電子リニア」の2つの探触子を1本のプローブに搭載し、小型でありながら全身にアプローチできるのがVscan Extend R2の大きな特徴です。

またBモードとカラードプラを搭載し高画質を実現、小型でも正確な診断をキープ。同社のエコー機器の技術力の粋を集めたポータブルエコーとなっています。

ポータサウンド (テルモ)

ポータサウンド (テルモ)

100年の歴史を持つ日本発の医療機器メーカー・テルモが手がけるポータサウンドは、シンプルな操作性と見やすさを兼ね備えたポータブルエコーです。

タブレット表示器に「iPad mini」(Apple Inc)を採用しているため操作性が高く、約20秒とスピーディに立ち上げることが可能です。ワイヤレスで携帯しやすく、プローブカバーの付け外しも消毒など感染症対策にも一役買っています。無線LANへの接続機能も搭載し、情報・画像の共有も可能です。

SONON (アイソン)

SONON (アイソン)

医師の経験を持つ代表が医学的知識を組み合わせて開発した韓国発のポータブルエコーSONON。最大12時間の待機ができ、最大3時間の連続使用が可能な大容量バッテリーを持つ、携帯に便利な機器です。

高画質はもちろんのこと、高感度カラードップラー機能を標準装備しているため血管反応も見やすいのも特徴。主な検査モードはすでに調整されているため、目的にあわせた検査モードを選択するだけの簡便な操作性も魅力の1つです。

ポータブルエコーは今が買い時!

痛みもなく、低侵襲で安全なエコー検査。現在の医療に不可欠な検査ながら、機器の大きさや据え置くスペースの確保、コストの問題から普及が難しかったのも事実です。そんな従来型のデメリットを解消する高機能なポータブルエコーが続々登場しています。

携帯に便利なポケッタブルサイズの高機能なポケッタブルエコーはコロナ禍や在宅医療の普及に伴い、聴診器のように「医師に必須」なアイテムへと発展しました。リーズナブルな商品も誕生する今こそ、古い据置型からポータブルエコーに買い換える絶好のタイミングと言えるのではないでしょうか。診察室を確保したり、他の機器を置いたりと空いたスペースを有効活用できるメリットも享受できます。

古い機種とはいえ、日本製の超音波装置は海外で人気となっています。高価買取も可能ですので、医療機器の知識が豊富な担当者が在籍するグリーンメディカルまでお気軽にご相談ください。


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