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【新しい機器をお得に導入したい方向け】医療機器は購入とリースどっちにするべき?
更新日:2023年06月07日
新しい医療機器を導入するにあたって、「購入」と「リース」のどちらを選んだらいいのか、悩んでいる方もおられるかもしれません。医療機器を買い取る場合も、リースを選ぶ場合でも、それぞれに良い点もあれば悪い点もあります。この記事では、医療機器の「購入」と「リース」それぞれのメリットやデメリット、リースか購入かで迷ったときの選択のポイントについて解説します。
医療機器の購入とリースの違い
購入 | リース | |
---|---|---|
所有者 | 購入者 | リース会社 |
事務負担 | 購入廃棄など難しい手続きが多い | リース会社が事務負担を代行 |
借入枠 | 枠が減る | 枠が温存される |
担保 | 必要な場合あり | 不要 |
納税手続き | 購入者 | リース会社が代行 |
耐用年数までの総額 | リースよりも安い | リース会社の利益が上乗せされる |
借入金完済した後・リース契約終了後 | 使用し続けられる | 再びリース料を支払わなければ使用不可/td> |
医療機器の購入とリースでは、さまざまな点に違いがあります。たとえば医療機器を購入すると、所有者は購入者になりますが、リースの場合はリース会社が所有します。
医療機器を購入すると購入廃棄などの手続きが煩雑で、納税手続きも必要ですが、リースなら事務作業や納税はリース会社が代行してくれます。
また、医療機器を購入するとローンを組むので、担保が必要な場合もあり、借入枠も減ります。リースには担保が不要で、借入枠は温存されます。このように、さまざまな違いがある購入とリースですが、それぞれのメリット・デメリットをご紹介しましょう。
医療機器をリースによって導入するメリット
①初期費用が購入に比べて安い
医療機器は全体的に高額なので、購入するには多額の資金が必要で、ローンも組まなければなりません。その点、リースは毎月のリース料を払うだけなので、初期費用を安く抑えることができます。余剰資金があれば、他の投資に回すこともできるでしょう。
②面倒な事務管理をリース会社に行ってもらえる
医療機器を購入すると、固定資産税や動産総合保険といった事務手続きをしなければならず、それが意外と煩雑な作業です。
その点、リースなら事務手続きをリース会社がやってくれるので、面倒な作業を行わずに済みます。事務作業を人に任せて、診療や経営に専念したいドクターにとっては、大きなメリットになるでしょう。
③気軽に最新機種に乗り換えできる
医療機器をリースすると、最新機種に変更したいときに、解約すればすぐに乗り換えることができます。医療機器の中には、頻繁にアップデートされるものもあるので、常に最新の医療を提供したいド―クターにとってはとても助かります。
毎回医療機器を購入していると、機器を買い替えるときに処分料金が発生したり、手続きをしたりしなければなりません。
リースなら解約すれば良いだけなので、手間もお金もかからず、気軽に最新機種に乗り換えることができます。常に最新機種を導入することができるので、質の高い医療を提供でき、患者の満足度アップにもつながるでしょう。
④手続きが簡単
リースの手続きはとても簡単です。毎月のリース料も経費に計上できるので、会計処理が簡単です。
医療機器を購入する場合は、金融機関で借入を行う際に、審査をしなければなりません。物的担保も必要なので、手間と時間がかかります。その点、リースは審査も物的担保も必要なく、簡単な手続きで契約が進められます。
医療機器をリースによって導入するデメリット
①長期的に見ると割高
リースを利用すると、リース会社の利益となるリース手数料が発生するため、その分購入した場合の借入額に比べて割高になります。トータルで発生する費用が高額になるので、長期的に見ると割高になるのは、医療機器をリースによって導入する大きなデメリットといえます。
②契約途中での解約ができない
リース契約は途中で解約ができないので、契約期間外に解約しようとすると、違約金の支払を求められるケースがあります。
そのため、医療機器をリースで導入する際には、数年間は解約ができないことを念頭においた上で、慎重に検討しましょう。
③特注の仕様に対応できない
医療機器をリースする場合は、基本的に医療機器一式すべてをリース契約することになります。途中からオプションで別の医療機器を導入しようと思っても、そのオプション品はリース扱いにならず、気軽に利用できるはずがかえって扱いにくくなることもあるので注意が必要です。
医療機器を購入するメリット
①リースよりも総額を抑えることができる
リースのデメリットでもご説明した通り、医療機器を購入した場合は、リース手数料が発生しません。導入時に一括で支払えば、それ以後の費用はかからないので、手持ちの資金に余裕がある方には購入をおすすめします。
②減価償却によって経費に計上できる
医療機器を購入すると、減価償却費を経費に計上できます。減価償却費とは、固定資産の購入額を耐用年数に合わせて分割し、期ごとに費用として計上するものです。
これによって、単年度で赤字に陥る可能性を減らすことができ、利益を小さくできるので節税対策にもなります。
医療機器を購入するデメリット
①初期費用が高い
医療機器を購入する大きなデメリットは、やはり多額の初期費用がかかることです。自己資金で用意できれば問題ないのですが、借入をしなければいけない場合は、返済できるかどうか不安も生じるでしょう。
②最新機器への乗り換えに費用&手間がかかる
最新機器に乗り換える際に、手間と費用がかかるのも、購入のデメリットのひとつです。新しい機器を購入する場合、古い機器を捨てるには処分費用がかかり、買い取ってもらえたとしても大きな手間がかかります。作業が面倒だと思われる方も、多いかもしれません。
③会計処理が難しくなる
医療機器を購入するデメリットとして、会計処理が難しくなるということもあります。償却資産税や損害保険料、さらには減価償却費用など、さまざまな費用について対応しなければなりません。
リースの場合はそれらをリース会社がやってくれるので、それを考えると作業が大変だと感じる人もいるでしょう。
リースか購入か迷ったときに考えるべきポイント
リースと購入のメリットやデメリットについてお話ししましたが、それでもやはり迷ってしまうこともあるかと思います。リースか購入かで迷ったときには、次のポイントについて考えながら、判断することをおすすめします。
①機器の耐用年数
リースか購入かで迷ったときには、医療機器の耐用年数について、各機器がこの先何年程度使えそうかをチェックしてみるとよいでしょう。そうすることで、ランニングコスト的にどちらがお得かがわかります。
長期間使う可能性が高い機器なら、購入した方がお得になるのは確実です。逆に短期間だけ使いたい機器であれば、リースを選んだ方がよいかもしれません。
②最新機種へのアップデートが頻繁に行われる機種なのかどうか
最新機種へのアップデートが、頻繁に行われる機種かどうかも、リースか購入かを判断する際のチェックポイントです。
モデルチェンジやバージョンアップが頻繁に行われる機器であれば、大金をはたいて購入しても、無駄になってしまうかもしれません。その場合はリースにした方が賢明です。
逆に大きなモデルチェンジも当分なく、長期にわたって機器を使いたい場合は、購入するのが最もお得な選択です。
【結論:中古医療機器の購入】新しい機器をお得に導入する方法
医療機器をリースで利用するか、それとも購入するかは、クリニックによって選択がさまざまです。「自分は購入の方が合っている」と考えた方には、新品の医療機器よりも中古医療機器の購入をおすすめします。
その大きな理由として、安価に医療機器を揃えることができるということがあります。医療機器は高額なので、いくつか揃えようとするとかなり大きな金額になり、できるだけ抑えるためには中古医療機器を選ぶのがベストの方法です。
また、中古医療機器の場合、すでに使い方を知っている機器を導入することもできるので、新しい機器を使いこなすのに苦労する必要もありません。
まとめ
医療機器のリースと購入、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて解説しました。
医療機器のリースは、月々の支払いだけですむので、購入するよりもお得と思う人もいるかもしれません。しかし実際には、リースはトータルの費用が高くなったり、節税面から考えても、中古医療機器を購入した方がお得であるケースは少なくありません。
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