医療検査機器とは?医院を開業する際に検討すべき医療機器を7つご紹介

更新日:2023年12月21日

医院を開業する際に購入を検討するべき医療検査機器は7つあります。ただし新規開業する際には多くの費用が必要になってきます。本記事では、必要になる機器の種類と検査内容(用途)を紹介した上で、購入費用を抑えるためのポイントをお伝えします。

医療検査機器の分類と定義とは?

「医薬品医療機器等法」や「薬機法」と略される「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」によると、医療検査機器とは「ヒトまたは動物の疾病の診断、治療又は予防を目的とし、ヒトまたは動物の構造・機能に影響を及ぼすことが目的とされている機械器具(再生医療等製品を除く)で、政令で定めるもの」と定義されています。

なお医療機器は、一般医療機器(ネプライザ・X線フィルム・血液ガス分析装置など)、管理医療機器(X線撮影装置、輸液ポンプ用輸液セット、カテーテルなど)、高度管理医療機器(人工透析器、人工骨、人工心肺装置、ペースメーカー、人工血管など)に分けられますが、今回紹介するのは医療検査機器であり「管理医療機器」に分類されるものです。

医院を開業する際に購入を検討するべき医療検査機器の種類と用途

医院を開業するときに購入を検討するべき医療検査機器には何があるのでしょうか。以下に、その種類と検査内容(用途)をそれぞれの機器に分けて説明します。

①CT

CTとは「Computed Tomography:コンピューター断層撮影」の略であり、体の周囲からX線を当て、吸収率の違いをコンピューターで処理することで体の断面を画像にする装置のことです。機械を回転させながら多くの写真を撮影することにより、希望の部分を鮮明に出力できるようになります。最新のCTは0.5mmにまで薄くした体の断面を1回で撮影できるほどの技術力を持つまでになっていますが、血管などは見えづらくなりますので造影剤を患者の体に投与して見えやすくします。

CTは、他の医療検査機器であるMRIと比較し、短時間で広範囲の確認をすることが可能ですので、がんや脳出血、脳梗塞などの検査に多く使われています。

②骨塩定量装置

骨を構成しているカルシウムやミネラル類の量を測定し、骨粗しょう症や骨疾患の診断に役立つのが骨塩定量装置です。カルシウムやミネラル類の数値は「骨密度」として数値化してくれる装置ですが、骨の密度が減少しているのを早期に発見し、骨粗しょう症の予防や適切な治療を行う手助けになります。

③MRI

MRIとは、「Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像」の略です。強い磁石とラジオに使われているような電波を用いて、体内の一部を画像にする検査装置であり、具体的には、体内の水素を磁力と電波の力で揺さぶり、水素原子の状態を画像へ変換して表示するものです。X線を使用しないために被ばくの心配はないのが特徴です。

変換された画像は非常に高精細であり、細部まで確認でき、色の濃淡が他の検査機器と比べて強いのも、MRIならではのメリットです。特に脳や脊髄、四肢の病気には有効で、脳の腫瘍や腎臓、子宮、卵巣の異常、内耳、咽頭の異常、眼球や眼球内部の腫瘍発見に役立つために様々な病気の発見につなげることができます。

なお、MRIは撮影方法が非常に多いのも特徴です。「水分を強調する」「脂肪を見えなくする」「小さな出血を見つける」など多種多様であり、目的に応じた撮影法を組み合わせて検査を行うことができます。

④内視鏡装置

管や袋状の器官の内側である内腔(ないくう)に対して、先端にビデオカメラが装着されている柔らかい管(ファイバースコープ等)を挿入し、内部を検査する装置です。ファイバースコープを含めた検査機器が内視鏡装置と呼ばれており、口や鼻から気管、食道、胃、十二指腸、あるいは肛門から大腸を検査する機器です。

この内視鏡装置は、検査する場所によってファイバースコープの太さが変わります。内視鏡装置の役割には観察だけではなく、粘膜の一部をつまみ取る「生検」の機能も持っているため、消化器全般に多く使われる傾向があります。

⑤超音波装置(エコー検査装置)

人が聴き取れない高い周波数の音である「超音波」を臓器に当てて検査をすることを「超音波検査」と呼んでいます。その高い超音波を出す装置が「超音波検査装置(エコー検査装置)」です

超音波を臓器に当て、跳ね返ってきた音を電気信号に変えて画像として表示させるものですが、超音波には「当たって跳ね返っているものが何か」によって受け取る信号が大きく変わるため、内部の様子をしっかりと鮮明に表示します。この超音波装置は臓器だけでなく血管にも有効ですので、心臓や血管の動きを見るためにも多用されます。

⑥血球計測装置

微量な血液で血液中の有形成分(赤血球、白血球、血小板)を定量検査できるのが血球計測装置です。抗生物質を使用するかの判断を行うときや、重症感染症を疑うとき、腹膜炎や虫垂炎を疑うとき、高度の貧血のとき、など迅速に対応する必要がある場合に活用されるため、多くのクリニックで導入されている装置です。

⑦全自動血圧計

医療機関には必要不可欠な検査機器が人の血圧を計測する全自動血圧計です。病院やクリニックの他にも、薬局、スポーツ施設、公共機関、健診、企業の健康管理など、幅広い場所で利用されています。

全自動血圧計にはプリント機能付きや架台がセットになっているものもありますので、設置する場所にあわせて選ぶのがおすすめです。

医療検査機器の費用を抑えるためのポイントとは?

ここまでは医院を開業する際に導入を検討するべき検査機器を紹介してきました。医院を新規開業する際には多くの費用が必要となりますので、それを少しでも抑えたいと考えるのが通常です。そこで以下では、検査機器の購入費用を抑えるための3つのポイントを紹介していきます。

①必要な検査機器に絞って購入する

当たり前のことかもしれませんが、必要なものに絞って検査機器を購入するようにしましょう。医院を新規開業する際には、最新機器をあれもこれもそろえたいという気持ちになりますが、事業計画どおりに患者さんが集まるとは限りません。
医院の継続やランニングコストの負担を考えれば、できるだけ現金支出を抑えるのが正解なのです。もちろん診療に必要な機器はひと通りそろえる必要はありますが、それでも「無駄な出費ではないか」「使わない機器ではないのか」と取捨選択を行い、本当に必要な検査機器だけを導入するようにすべきです。なお購入に際して、医療機器業者から言い値で購入するのではなく、数社から相見積もりを取り、価格交渉の上で購入を決めることがおすすめです。

②リース・ローン・購入のバランスを取る

医療機器の導入には「リース」「割賦払い」「購入」の3つの方法があります。その際、資金が潤沢にあれば購入という方法をとればいいのですが、もし資金が限られている場合には、月々の負担金で導入できるリースや割賦払いを選択します。

ただリースの場合は、導入する医療機器が高額になるほど月々の支払いも大きくなってランニングコストを圧迫したり、購入に比べて支払総額は高くなったりするというデメリットがあります。そこで例えば、銀行から融資を受けて購入する医療機器と、リースで導入する医療機器をうまく組み合わせるなど、バランスを取ると良いでしょう。

詳しくは、以下の記事で詳しく説明しています。ぜひご覧ください。

【【新しい機器をお得に導入したい方向け】医療機器は購入とリースどっちにするべき?

③中古の医療検査機器を購入する

医療行為の質は落とさずに、費用を大幅に抑える方法として、中古の医療検査機器を使用する方法があります。その場合の費用は新品の4~6割程度になり、高額な機器であれば700万円近く費用を削減できます。

「そんなに安くて品質や安全面は大丈夫なのか」と不安に思う方もいるでしょう。しかし中古医療機器の販売は「医薬品医療機器等法」と呼ばれる法律によって、ルールが定められています。中古販売業者は医療機器を中古で販売する際に、メーカーに対してその旨を通知しなければならず、通知を受けたメーカーは製品の安全性を保つために指示や点検・修理などを行う必要があります。このように、中古でも医療機器の品質と安全性は法律で保証されているのです。

中古医療機器と新品医療機器で何が異なるのか、さらに詳しく知りたい方に向けて、以下の記事で詳しく説明しています。ぜひご覧ください。

【医療機器の中古と新品を徹底比較!価格や品質、保証期間の違いまでまる分かり

【まとめ】中古医療機器の購入なら品揃え日本NO.1のグリーメディカルへ

本記事では、医院を開業する際に購入を検討するべき7つの医療検査機器とその検査内容(用途)をお伝えした上で医療検査機器の購入費用を抑えるための3つのポイントを紹介しました。

その中でも、中古の医療検査機器を購入するのが購入費用を抑えるためにもっとも有効です。グリーンメディカルは中古医療機器の取引実績が日本No.1であり品揃えも日本No.1の業者です。取扱商品の全てに1年間の保証がついているので多くのお客様に信頼されており、中古の医療検査機器を購入するならグリーンメディカルがおすすめです。まだ中古医療機器に対して不安と思っている方も、まずはお気軽にご相談ください。


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