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整骨院を初めて開業する人も安心して導入できる中古医療機器の基礎知識
更新日:2024年12月23日
整骨院業界は、コロナ禍による一時的な停滞を乗り越え、再び成長軌道に乗っています。特に、在宅勤務の増加に伴う身体の不調を訴える人が増えている今、新規開業は大きなチャンスと言えるでしょう。一方で開業には運転資金はもちろんのこと、質の高い医療機器を揃えるなど初期コストがかかるのも事実です。
そこで初期費用を抑えつつ、高品質な医療機器を導入するための方法として、中古医療機器の活用が注目されています。この記事では必要な機器の種類や集め方、そして開業準備の基礎知識までわかりやすくご紹介します。
整骨院開業の流れについて
整骨院開業に向けた基本的なステップを示したのが以下の図です。整骨院の開業には、段階的な準備と関連する手続きが必要になります。最初のステップが事業計画と資金計画の策定で、開業後のリスクや課題も考慮しながら、慎重に計画を立てることが求められます。その後、開業届の提出や店舗の契約、必要な医療機器の調達、資格の確認、保険加入など段階的に進めていきます。準備や手続きをしっかりと行っておくことが、スムーズな開業の鍵となるでしょう。
整骨院は資金ゼロでも開業できるってホント?
整骨院の開業を成功させるためには、質の高い医療機器の購入や快適な院内環境の整備をはじめ、効果的な広告宣伝活動など多岐にわたって費用がかかります。「整骨院は資金ゼロでも開業できる」との話もありますが、現実的には設備投資や運転資金が不足すると、経営が立ち行かなくなるリスクを伴います。開業前に必要な資金を算出し、自己資金で全額を調達するのが難しい場合は融資や補助金・助成金などを組み合わせて計画を立てることが大切です。資金計画は、整骨院開業の成功を左右する重要な要素の一つです。しっかりと計画を立てた上での開業をおすすめします。
整骨院の開業届は保健所に提出
整骨院は病院や許認可が求められる診療所とは異なり、届け出制となっています。開業にあたって必要になる届出は主に3つです。
① 施術所の開設届
開設後10日以内に保健所に提出します。施術所の名称や所在地、構造設備の概要、国家資格である柔道整復師の氏名などを記載します。柔道整復師免許の原本と写しや施術所の平面図や周辺地図など、さまざまな添付書類が必要になります。
② 受領委任契約に関する届出
患者に代わり、整骨院が保険者(健康保険組合など)に施術費を請求できるようにする契約で、管轄の地方厚生局へ届け出ます。保険診療を行うには、開設届を提出しただけでは健康保険を取り扱えないため(受領委任契約には開設届の写しが必要)注意が必要です。
③ 個人事業の開業に関する届出
新たに事業を開始したことを税務署に正式に通知する手続きとして、届け出ます。
整骨院の開業準備を行う前に必要な心づもり
整骨院の開業には、施術所の確保や設備投資など多岐にわたる準備をしなければなりません。さらにただ開業するのではなく「どのような顧客を集めたいのか」といった院としての運営方針を中心とした開業後の明確なビジョンが必要になってきます。今後、整骨院業界の競争は激化すると予想されます。生き残っていくためには、明確なコンセプトとターゲット層を定め、差別化を図ることが重要です。例としては「アスリートやスポーツに特化した院」「女性向けの院」などが挙げられます。マーケティングや接客などのソフト面も充実させ、患者さんの満足度を高め、リピーターを増やすなどの施策も検討しておくといいでしょう。
整骨院開業時における中古医療機器購入の基礎知識
中古医療機器の導入は、整骨院開業時の初期コストを削減する有効な方法です。ここからは中古医療機器購入の基本的な知識とそのメリット・デメリットや確認すべきポイントについて解説します。
中古医療機器のメリット・デメリットとチェックポイント
中古医療機器は、新品と比べて初期費用を抑えられる点が大きなメリットです。開業時などのコストがかかる際には、資金調達における負担を軽減できる可能性があります。使い慣れた機種を中古で探すことができる利点も大きいでしょう。さらに買い替え時に古い機器を売却できれば、次の機器購入の資金に充てることもできます。
メリット | デメリット |
---|---|
リーズナブルな価格で導入できる | タイミングよく在庫があるとは限らない |
使用したことのある機種を導入できる | 最新の機器は入手しにくい |
買い替え時に状態によっては売却も可能 | 耐用年数が短い |
ただし、中古機器は在庫状況が不安定で、希望の機種がすぐに見つかるとは限りません。また、最新の機種は中古市場に出回るまで時間がかかるため、入手が難しい場合もあります。加えて中古機器は耐用年数が短い傾向があり、故障のリスクも考慮する必要があります。購入前に機器の状態をよく確認し、保証やアフターサービスの有無もチェックすることが重要です。チェックすべきポイントは次の通りです。
- ☑ メーカーの流通承諾書を確認
中古医療機器販売・授与の際、メーカーなど製造販売業者に事前通知しなければなりません。つまりこの書類は製造業者または販売業者からの正式な承諾を証明する書類となります。 - ☑ 「再販点検済証」が貼付されているかどうか
中古医療機器が再販される前に行った点検が完了したことを証明する書類で、理学療法機器のメーカー団体・日本理学療法機器工業会(日理機工)が会員にメーカーに貼付するようガイドラインで定めています(※2013年~)。 - ☑ 「定格銘板シール」は貼付されているかどうか
薬機法で定められた製造販売業者、住所、機器の名称、製造番号、医療機器の分類などが明記されているシールです。法のもと、表示が義務づけられているものです。 - ☑ 付属品があるかどうか
機器が本来の性能を発揮できないだけでなく、誤った使用方法につながる可能性が高くなります。特に取扱説明書は必ずチェックしましょう。
整骨院に適した機器の種類と選定ポイント
整骨院では、骨折、脱臼、捻挫、打撲、筋腱損傷など、患者さんの多様な症状に対応します。熟練の手技療法に加えて、近年では医療機器の活用が不可欠となっています。整骨院で導入される医療機器にはどのようなものがあるのでしょうか。定番の機器から、人気上昇中の機器、新たな技術を搭載した機器まで幅広くご紹介します。
整骨院に必須の低周波・超音波治療機器
手技療法が中心の整骨院ですが、痛みの緩和や身体の機能回復を目的にさまざまな治療機器も用いられます。効果的な治療法として活用されているのが、低周波治療器と超音波治療器です。低周波治療器は電気刺激によって筋肉を収縮させ、血行促進、疼痛緩和、筋緊張の緩和などに効果が期待できる機器で、主にスポーツ外傷や、肩こり、腰痛などの慢性的な痛みに対して使用されます。
一方の超音波治療器は、高周波の音波を利用して、深部の組織に振動を与え、血行促進や痛みの軽減を目指すものです。温熱効果によって血行が促進され、筋肉や関節の柔軟性向上に役立ちます。捻挫や打撲などの急性疾患、関節炎や腱鞘炎などの慢性疾患、また骨折の治癒促進などに活用されます。
人気の温罨法(おんあんぽう)やリラクゼーション機器
罨法(あんぽう)は温冷刺激で症状緩和を図る治療法で、それぞれ温罨法、冷罨法と呼ばれます。温熱で血行促進、筋肉の緊張や痛みを和らげる温罨法では医療用のホットパックや電気温熱器、遠赤外線治療器などが用いられるのが一般的です。整骨院では、全身を水圧の刺激でマッサージするウォーターベッド、ローラー刺激で筋肉をほぐし血行促進を図るローラーベッド、空気圧で脚などの血行を促し、むくみを改善するメドマーといった機器が患者の状態に合わせて選択されます。
エレサス、アキュスコープ、マイオパルスとは?
新たな機器として注目されているのが、微弱な電流を用いて体の不調を改善する微弱電流治療器です。特徴の異なるさまざまな微弱電流治療器が登場しており、例えばエレサス®は主に神経系の痛みに特化し、外傷など急性の痛みから慢性の痛みまで幅広く対応できる機器として人気です。また身体の組織が発する微弱な電気信号を読み取り、組織の修復を促進するアキュスコープ・マイオパルスはアメリカNASAで開発されたことでも知られています。
整骨院開業にあたりぜひ入手したい機器ですが、最新機器は高価です。また注目の機器だけあって、中古市場にはなかなか出回りにくいのが現状でもあります。ただ整骨院では機器をリース契約しているケースも多く、契約終了後の5〜6年経過した機器が中古市場に出回る可能性もあります。リースアップ品は中古機器を探している整骨院にとって重要な選択肢の一つと言えるでしょう。
鍼灸や理学療法を行う整骨院のための機器選び
近年、鍼灸整骨院や理学療法士が在籍する整骨院が増加傾向にあります。これらの治療院では、従来の整骨院の施術に加え、鍼灸や理学療法といった専門的な治療が受けられるのが特徴です。鍼灸整骨院では、鍼や灸を用いて身体の不調を改善します。鍼治療で用いる鍼を身体の特定の部位に刺し、その鍼に微弱な電流を流すことで、鍼治療の効果を高める施術には「パルス」や「低周波鍼通電療法」とも呼ばれる「電気鍼」という機器が使われています。
一方、理学療法士がいる整骨院では、運動療法や物理療法を中心に、患者さんの機能回復や日常生活動作の改善をサポートします。牽引器や干渉波治療器、超音波治療器、温熱・冷却療法機器をはじめ、トレーニング機器などを使った治療が中心です。
中古医療機器の点検・メンテナンスとアフターサポート
「特定保守管理医療機器」は厚労省により、定期的な点検・保守が法的に義務付けられた医療機器です。整骨院で使用される機器には「特定保守管理医療機器」に当てはまるものも少なくありません。医療機器のクラス分類に関わらず、所有者登録や法定点検(有償)などのルールに則った対応が求められます。
「特定保守管理医療機器」の保守点検については【解説:医療機器の保守点検】中古医療機器を購入する際の注意点の記事もご覧ください。
中古医療機器を購入する際は、アフターサポート体制の確認も重要です。「適切な点検や修理が受けられるか」「購入後に必要な法定点検がスムーズに行えるか」を購入時に必ずチェックしておきましょう。
中古購入時に確認すべき保証範囲と実績
中古医療機器の購入を検討する際は、保証範囲と実績をよく確認しましょう。医療機器の耐用期間は、適切な使用環境・メンテナンスのもと、安全性や性能が十分に保たれる期間を指します。耐用期間を過ぎると、故障や不具合のリスクも高くなっていきます。耐用期間は医療機器の種類によってそれぞれ異なりますが、中古品は新品と比べて耐用期間が短くなるのは避けられません。購入予定の機器の製造年数を確認し、販売業者の保証期間や補償範囲を慎重に比較・検討する必要があります。
中古医療機器専門業者として多くの実績と信頼のあるグリーンメディカル
グリーンメディカルは、豊富な販売実績と長年の経験で培われた確かな技術で、厳選された高品質な中古医療機器のみを取り扱っています。さらに、業界では唯一となる「購入後1年保証」を提供。万一の不具合にも迅速に対応することで、お客様に安心して中古医療機器をご利用いただける環境を整えています。これは、グリーンメディカルが品質に自信を持っているからこそ提供できる保証です。
整骨院向けの機器も多数取り揃えており、物理療法機器や検査・診断機器など、幅広いニーズにお応えできます。具体的な機器については、下記のページをご覧ください。
まとめ:中古医療機器でコストを抑えて整骨院を開業
整骨院の開業時、費用を抑えつつ質の高い医療を提供するために、中古医療機器は有効な選択肢です。ただし、新品よりも耐用年数が短いため、メンテナンスや消耗品の交換が必要になる場合もあります。また、医療機器には法的規制があるため、中古品でも必要な許可や届出を確認しなければなりません。実績や保証制度のしっかりした信頼できる業者選びが大切になってきます。その上で初期費用を抑え、質の高い医療提供を早期に実現するためにも、ぜひ中古医療機器の導入を検討してみてはいかがでしょうか。