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眼科医院開業時のコスト削減と集患に役立つ中古機器の選び方
更新日:2025年01月28日

眼科は、精密な検査と高度な治療を必要とする専門性の高い分野です。適切な専門機器の導入が医療の質を左右する重要な要素となります。高額な機器を予算内に抑えることができれば、開業時の負担を軽減し、経営を安定させることにもつながります。そこでこの記事では、眼科開業に必要な機器リストと、コストを抑えた機器の揃え方を解説します。特に、中古医療機器の活用は予算内で開業を目指す方にとって有効な選択肢です。メリット・注意点も確認していきましょう。
眼科医開業までに必要な準備期間と初期費用
眼科を開業するにあたって、「どのようなステップをとる必要があるのか」「資金計画はどう立てればいいのか」などの具体的な手順がわからず、不安に思っている方も多いのではないでしょうか。ここからは、機器選定から資金計画まで、開業までの道のりを具体的にイメージするために必要な準備や費用、手続きについて詳しく見ていきます。
眼科を開業するまでに何年かかる?
眼科医として開業するまでには、十分な準備期間を確保することが重要です。一般的には1~2年、場合によってはそれ以上かかることもあるとされています。日本医師会の調査によれば、医師の平均開業年齢は41.3歳。40代での開業は、臨床医として十分な経験を積み、経営者としての視点も併せ持つ、バランスの取れた時期と言えるでしょう。開業までの流れを具体的にイメージしてみましょう。開業までのステップと準備期間の一例をご紹介します。
眼科クリニック開業時に要する費用一覧
眼科クリニックの開業には、まとまった初期費用が必要です。以下に、費用の目安を示します。
項目 | 初期費用の目安 |
---|---|
土地・建物代 | 約3,000万円 |
医療機器などの設備代 | 約2,000万円〜4,500万円 |
上記の金額は一般的なケースであり、開業形態によっても大きく異なります。例えば、土地・建物を取得して開業する場合、その費用が大きな負担となります。一方、メディカルモールなどのテナントで開業する場合は、賃料や共益費が発生し、その相場は医業収入の6~8%程度と言われています。
また眼科は、検査機器や手術機器など専門性の高い医療機器を揃える必要があり、その導入費用も大きな割合を占めます。白内障手術を行う場合などは機器の導入により、初期費用の総額は1億5,000万円を超えるケースも珍しくありません。どのような診療内容を提供するのかによって、費用が大きく変わることを理解しておきましょう。
眼科医開業時のコスト削減のポイントは?
世界的に眼疾患の罹患率が増加する中、質の高い眼科医療を提供するためには、最新の医療機器の導入が不可欠です。しかし、OCT、眼底カメラ、レーザー機器など、眼科に特化した機器は非常に高価であり、開業医にとって大きな負担となります。さらに、内装工事費や人件費など、機器導入以外にも様々な費用がかかることを考慮すると、自己資金を初期費用だけに充ててしまうのは、経営上、大きなリスクになりかねません。
自己資金を有効活用し、経営を安定させるための有効な選択肢となるのが、中古医療機器の導入です。 新品と比較して大幅なコスト削減が期待できるだけでなく、場合によっては希望する機器をより早く導入できる可能性もあります。ただし中古機器の状態は、販売業者によって異なるため、品質や保証内容をしっかり品質や保証内容をしっかり見極めることが重要です。中古機器の見極め方については「中古医療機器の失敗しない選び方」も参考にしてください。
眼科医療機器の中古と新品を徹底比較!
眼科開業において、初期費用を抑えることは重要な課題です。近年、その解決策として、中古医療機器の活用が注目されています。しかし、中古機器導入によるコスト削減効果はどの程度なのでしょうか。ここからは眼科診療で用いられる代表的な機器をいくつかピックアップし、新品と中古それぞれの市場価格を調査・比較してみました。中古医療機器の導入を検討される際に、ぜひ参考にしてください。
眼科医必需品の基本のキ①「視力計」
視力測定は眼科診療の第一歩であり、その要となる機器が「視力計」です。ランドルト環と呼ばれる"C"の字型の指標を用いた視力表は、誰もが一度は目にしたことがあるはずです。ただ最近は、デジタル技術を駆使した電子視力計が主流となりつつあります。電子視力計は検査距離や指標の大きさを自在に調節できるため、より正確な検査が可能です。新品の電子視力計は20〜30万円程度が相場ですが、中古市場では同等性能のものが4〜5万円程度で見つかることもあります。初期投資を抑えたい場合、中古機器は魅力的な選択肢と言えます。価格は製品の状態や市場状況で変動するためあくまで参考程度に留めておきましょう。
眼科医必需品の基本のキ②「スリットランプ」

スリットランプは、細い帯状の光(スリット光)を眼球に当て、その反射や散乱光を観察することで、肉眼では見えにくい微細な異常を発見する検査機器です。角膜から水晶体、硝子体まで眼球のすみずみを詳細に観察できる、眼科診療に欠かせない機器の一つと言えるでしょう。高性能な機器のため、新品はハンディタイプで50万円台、上位機種になると200~300万円台と高額になります。一方でリユース品を選択肢に入れると、10分の1以下の価格で入手できることもあります。開業コスト削減に有効な中古機器ですが、価格は製品状態や市場動向に左右されるため注意が必要です。
眼科医必需品の基本のキ③「ブライトスコープ」
正確な診断を行うために必要なのがブライトスコープです。眼底鏡とも呼ばれ、光源からの光を眼底に照射し、反射光を観察することで、眼底の状態を詳細に検査することを可能とします。主に視神経乳頭や網膜の血管などの観察に使用され、緑内障や糖尿病網膜症などの早期発見に役立ちます。視力計やスリットランプと並ぶ、基本的な検査機器のひとつです。新品のブライトスコープは、充電式タイプで10万円台から20万円台と導入にはそれなりの費用がかかります。中古品の場合は2,000~2万円台と新品と比べて格段に低い価格で入手できるケースも。ただし、製品状態や市場の需給バランスにより、価格は異なります。
今や眼底検査に必須の「無散瞳眼底カメラ」
無散瞳眼底カメラは、散瞳薬を使用せずに眼底を撮影できる検査機器です。従来必要だった点眼による散瞳処置が不要なため、患者さんの負担を大幅に軽減し、検査時間の短縮にもつながるなどの利点があります。眼底のカラー撮影はもちろん、自発蛍光撮影など、多様な検査モードを搭載した機種もあり、緑内障や糖尿病網膜症、加齢黄斑変性症などの早期発見・診断に大きく役立つ画期的な機器です。新品の無散瞳眼底カメラは350万円前後と高額ですが、リユース品であれば、1/10程度の価格で導入できる場合もあります。一方で中古機器は製品そのものの状態や市場の状況を反映して決まるため、事前に確認が必要です。
屈折力測定の複合装置「オートレフケラトメーター」

オートレフケラトメーターは、1台で眼の屈折力と角膜曲率半径を測定できる複合装置です。レフラクトメーター(検影器)とケラトメーターの機能を併せ持ち、近視・遠視・乱視の度合いや、角膜の形状を正確に測定します。コンタクトレンズの処方や、白内障手術における眼内レンズの度数決定などに用いられ、眼科診療において重要な役割を果たします。新品のオートレフケラトメーターは、100万円台から200万円台と高価ですが、中古機器なら10万円前後で入手できることもあり、開業時の初期投資を抑えたい先生方にとって魅力的な選択肢となるでしょう。ただし、中古機器の価格は製品の状態や需要によって変動するため、その点はご留意ください。
眼科医の需要と将来性について
近年、高齢化の進展に伴い、白内障や緑内障、加齢黄斑変性症といった眼疾患の患者数は増加傾向にあります。これらの眼疾患は、患者様のQOL(生活の質)に大きく影響を与えます。平均寿命の延伸に伴い、目の健康維持への関心はさらに高まると予想され、眼科医療への需要は今後ますます増え続けると考えられます。こうした中、眼科医としてどのように応えていけばいいのでしょうか。また「医師余り」が叫ばれる中、眼科医の将来性に期待はできるのでしょうか。ここからは眼科医の未来像、開業を成功に導くためのヒントについて詳しくみていきましょう。
眼科開業医の平均年収
眼科開業医の平均年収は、約3,000〜5,000万円程度と言われています。一方、勤務医の平均年収は、約1,500〜2,000万円程度とされており、開業医の方が高収入を得られる傾向にあります。この理由として、開業医は経営が軌道に乗れば自身の裁量で収入を上げられる点が挙げられます。自由診療の割合を増やす、専門性を高め単価の高い治療を提供するなど、経営努力によってさらなる収入アップが期待できるからです。また医療機器などを中古で揃え、初期投資を抑え、利益率を高めることも、年収アップにつながる方法のひとつと言えるでしょう。
高齢化社会と眼科医のニーズ

※出典:内閣府「令和6年版高齢社会白書(全体版)(PDF版)」
日本は高齢化が急速に進んでいる国の一つです。内閣府「令和6年版高齢社会白書」によると、2023年現在、総人口に占める65歳以上の高齢者の割合(高齢化率)は29.1%に達し、今後も上昇を続けると予測されています。
高齢化の進行に伴い、加齢に関連する眼疾患の患者数も増加しています。例えば、白内障は60代で70~80%、70代で80~90%、80歳以上ではほぼ100%が発症すると言われています。緑内障は40歳以上の約5%、60歳以上では約10%が発症していると推定されています。 これらの眼疾患は早期発見・早期治療が重要であり、眼科医による適切な診断と治療が不可欠です。超高齢社会の進展により、眼科医療へのニーズはますます高まっていくと考えられ、眼科医の役割は今後さらに重要性を増していくでしょう。
グリーンメディカルは豊富な眼科機器で開業医をサポートします!
グリーンメディカルでは、豊富なラインナップの中古眼科機器を取り揃え、眼科開業をお考えの先生方を強力にサポートいたします。 初期投資を抑え、理想のクリニックを実現するためには、機器選定が重要なポイントです。すべての商品に対して徹底した点検・メンテナンスを実施し、アフターサポートも充実。さらに、納得の価格設定と安心の一年間保証で、コストを抑えながら高品質な機器を導入いただけます。
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まとめ:中古医療機器でコストを抑えて眼科クリニックを開業
眼科開業を検討する上で、大きなハードルとなるのが初期費用です。その解決策として、中古医療機器の導入を提案します。中古機器は、新品に比べて大幅なコスト削減が期待できるだけでなく、適切にメンテナンスされた機器であれば、性能面でも遜色ありません。また、信頼できる業者を選ぶことで、アフターサービスも安心です。眼科医療への需要が高まる今こそ、中古医療機器を活用し、賢くコストを抑え、理想の眼科クリニック開業を実現しましょう。